私は一人っ子で生まれた。現在母は70代後半。
私は過保護に育てられ、母は孫、犬や猫まで心配しながら毎日のようにうちにきていた。
母は気になることがあるとすぐ病院に行くタイプだし、このままいつまでも元気に長生きしてくれると思っていた。大きな病気は20年以上前に手術した乳がんのみ。それ以来とても気を付けていたし、
きのうも友達とカラオケに行くと元気そうだった。
でも人生突然何があるかわからないものだ。
思いがけない出来事
昨日母がうちの家に来た。
毎日うちに来る母なのでいつものこと。
その日は母と一緒に乳がん検診に行こうと言っていた。
ちょうど私が起きたころ上の階にいる私の電話が鳴る。
「お母さん電車に乗ってる時から背中がおかしくて気分が悪くてしんどいねん。」
母の家からうちは電車も含め20分あれば余裕でつくくらいのところ。
私はじゃあ内科でも一緒に行こうかと思い、
「今から用意して降りるからちょっと横になって待ってて。」
「わかった。横になっとくわ。」
10分も経たず下に降りた。
母の嘔吐するような音。3回程。(後から見たら吐しゃ物は無かった。)
行ってみると、キッチンの前で母が横になっている。
ゴミ箱も倒れている。
「お母さんトイレに行きたい。手伝って。」
自分で立てない。私の声掛けにも応えられず「トイレに行きたい。」を繰り返す。
とりあえず肩を貸し、幸いトイレはまあまあ近くにあったので母を運ぶ。
やっとトイレに着いたけどちゃんと座ることはできなかったし、ズボンを下すなんて出来るはずもない。
これ、普通じゃないよね・・・
私は母をトイレのタンクにもたれかけさせ、倒れないか確認した後、救急車を呼んだ。
救急車到着
わりとすぐに到着。
トイレ行きたい・・・を繰り返していた母だが、ストレッチャーで運ばれ救急車へ。
救急車ではやっぱりトイレ行きたい・・・
ここでしてもいいですよと言われても「できない・・・」
名前を聞かれても答えられた。どこが痛いか聞かれてもしっかりはしていないが答えていた。
最初告げられた病院に到着したものの、降ろす気配が無い。
なんで??断られたの???
次の病院を探しているようで隊員の方が電話している。この理由はあとでわかることになる。